前書き) ホラー?/途中で起きたんで未完結/ 夏休み中に届いた変なメールを見て、私は学校に行くことにするが・・ 家の中でのんびりしていると、携帯電話が鳴り出した。 音楽ではなくアラーム音だったので広告だと思ながら、 それでも携帯の画面を見ると 学校でまってます。 題名もなくそれだけの内容だ。 悪戯の可能性もあったが、それ以上に暇だったので 特に何も考えず私は学校へ向かった。 外は日差しが眩しくセミがウルサかったが、 当直の先生に軽く挨拶をして学校の中に入ると、とたんに音が遠くなる。 学校の大きな鏡に映った自分の姿を見て、 分厚いフード付のパーカーを着ていることに気がつくけれど 不思議に暑くなく、学校内はむしろヒンヤリしていて変な感じだ。 何でこんな格好できたんだろうと思いながら、昼間なのに薄暗い校内を見渡す。 誰もいない校内をボンヤリ見ていると携帯電話が鳴り出す。 魔女の館 富山一丁目 ただそれだけのメール内容だった。さっきの送り主と同じだ。 私が住んでいる所が富山四丁目(仮)なので、すぐ近くだな そう思い学校を出ようとするが、今来たばかりなのにイマイチ出口がよく解らない。 出口を探しながら校内をうろついていると 夏休みだというのに部活のため学校に来ているらしいバンド部の人達と会う。 他愛無い会話をした後に友達の山田が 「お前、バンド部に入らないか?」 と誘ってきた。 私は曖昧に、 「考えておくよ」 と答えその場を後にした。 少し歩いたが、出口を聞こうと思い振り返る が、もうすでにバンド部の人たちはいなかった。 さっきまで聞こえていたドラムを鳴らす音もきこえなかった。 とりあえず私は出口を探すため、歩き出した。 こんなに廊下は広かったかな?段々不安になりながら階段を登る。 すると、吹奏楽部の部室にいきあたった。 電気がついた明るい教室、勢いのある行進曲にほっとして私は部室のドアを開けた。 私が部室に入るのと同時に音楽が止み、部員全員が私に注目していた。 軽く焦っていると、同じクラスの田中さんが話しかけてくる。 ねえ、吹奏楽部に入らない? あまり仲良くもないのに、いきなりそういわれたので少し戸惑い 私は曖昧に、 「考えておくよ」 と答えその場を後にしようとしたら 凄い勢いで田中さんに腕をつかまれる。 ねえ、吹奏楽部に入らない? 口元は笑っているのに、目が素だ その力は彼女のモノと思えないくらい力強い。 部員全員が私を見つめていた。静かな教室に私の呼吸音だけが響いた。 ふいに私の携帯電話が鳴り出し、田中さんの手が緩む 慌てて私は教室を逃げ出し、別の教室に入った。 カギをかけて急いでメールを見ると メール 残り三回 またあの送り主からの変なメールだった。 とっさに山田の顔が思い浮かび、私はメールを送った。 電話にしようと思ったが、どうしても電話がかからない。 何度やっても電話のかけ方が思い出せなかった。 早く返事がほしくて、センター問い合わせを繰り返す。 あっ、一通きた。その音は音楽ではなくアラーム音だった。 メール 残り二回 数字が減っている。それに今回は画像付だ ダウンロードしていないのにその画像を見ることができた。 文字のすぐ下に、誰かの後ろ姿のようだった。 不意に肩をつかまれて私は叫ぶこともできずゆっくり振り返った。 山田だった。私は半泣きで、だけど心底ほっとしていた。 彼がどうやってこの部屋に入ってきたのかとか、 どうしてここにいるのかとか、疑問は沢山あったが 彼とは仲が良いし、人間らしい雰囲気と なにより半泣きの私見て笑いながら、 「こんなとこで何してるんだよ?」 と聞いてきたので、私はこいつは人間だと 無理やり信じることにして、私は今までの経緯を話した。 「なんだよそれ?」 彼は興味もなさげに、だけど最後まで聞いてくれて 「それじゃあ、富山一丁目にいってみようか?」 と言い出した。 山田は学校の出口がわかるのだろうか? 私は嬉しくなって、山田の後をついて行く。 歩きながら、私は彼にさっき送ったメールのことを聞いた。 山田は不思議そうに、 「なにいってんだよ?おれ携帯持ってねーだろ?」 と言った。そういえばそうなのだが じゃあ私は一体誰にメールを送ったんだ? 私は携帯の送信覧を見る。 送信トレイはありません 一瞬足を止める。山田が振り向くと同時にメールが来た。 今度こそアラーム音ではない。聞き覚えのある音楽。 お母さんからだ!!音楽からすぐにわかり私はメールを開いた。 昼ご飯はどうするの? 嬉しくなって、私は母親にメールを送り返す。 すると送って直ぐにアラーム音のメールが届いた。 メール 残り一回 付着している画像はこっちを見ている。 私が固まっていると、山田が私の携帯を奪って 「こんな悪戯気にすんなよ。」 と受信メールを消した。 山田はイヤにアッサリ出口を見つけた。 見つけたというか、いつもと同じ位置にあった。 職員室、靴箱、すぐみえる校庭、校門、大体私の学校はそんなに広くない。 「な?でられるだろ?」 山田は私の方をみて笑った。 馬鹿にした様子もなく、それがとても嬉しかった。 外に出ると、セミの音がやかましく、日差しが痛い。 妙に足が重くて、なかなか前に進まない。 車をかばうように、山田が先を歩き腕を引いてくれた。 富山一丁目に着く。 「交番で聞いてみようか?」 と山田は、公園の前にある交番に入っていった。 こんな所に交番なんてあっただろうか? いつも学校に行くときに通っているはずなのに覚えがない。 山田の後を追って交番に入る。 交番には誰もいなかった。 「パトロールに出ているのかな?」 そう山田と話していると 交番の壁が、急に開く。白い壁に見えたのだが、どうやら引き戸になっていたらしい。 中からこれからお経をあげに行きそうな坊さんが現れた。 「なんだい?」 と聞かれたが、どうやらこの人が警官らしい。 山田は特に何も思わなかったらしく、 「魔女の館って知ってますか?」 と普通に尋ねている。 ツッコミを入れたかったが、会話が先に進んでいたので 諦めて私も話しに加わることにした。 「それなら案内してあげるよ。」 と、坊さんの格好をした警官は 魔女の館を知っているらしい。警官はおもむろにイスから立ち上がり 机の横から出ている謎のレバーを引くと、 急に横に交番が動き出た。驚いている私たちを尻目に 「すぐ着くからね。」と警官はイスに座り直す。 移動中に私は魔女の館について聞いたが、警官は 「説明できない、ついたらわかるよ。」 と言う。 私はドキドキしながら、なにか役に立つ物を持っていないかカバンを覗いた。 お守りがいくつも出てくる。警官はそれをみて、 「色んな種類のお守りを持ち歩くのは関心しないな、どれみせてごらん」 私のお守りを手に取り、 「こう見えても結構、霊感が強かったりするんだよ」 おいおい、アンタどう見ても織田無道じゃんか、と思ったが この際考えないことにした。 「うん、これが一番良いと思う。」 とお守りを一つだけ選んで私に渡してくれた。 外見図書館のような所に着く。 「ほらここだよ、それじゃあ気をつけてね。」 私はお礼を言おうと振り向くが、もうあの交番はなかった。 山田は気にする風もなく 「ほら、いくぞ。」 と中に入っていく。私は慌てて、山田を追いかけていった。 中はホントに図書館のような雰囲気を持っていた。ただ本は無い。 山田を探し、二つほど自動ドアをくぐりロビーのような所にでる 思いのほか人が結構いる。 受付のような所で、山田が振り向く。 「おい、早くお前も登録済ませちまえよ。」 山田に押され、受け付け嬢らしい女の人と目が交わる。 意味がわからずにいると、その受付け嬢がおもむろに近づき 私の首に変な金属のワッカを着けた。 「自身のキー番号を忘れないで確認して下さいね。」 最後にそう言うと、その後私が何を言っても何も答えてくれない。 私は山田を探す。 ロビーには、私と同じように首輪のようなモノをしている人が沢山いる。 よく見ると、奥の植木ばちの周りを囲んでいるイスに山田が座っていた。 私が山田の所に近寄ろうとすると、後ろからいきなり首をつかまれた。 振り返ると、目の血走った女の人が私の首のワッカをとろうとしている 金属のワッカなので取れるわけもなく、首が取れそうだ。 「カギ・・カギ・・」 女は繰り返し呟いている。鍵? 何度か床に叩きつけられて、モウロウトしていると 「鍵だ!鍵をとれ!」 山田の叫ぶ声が聞こえ、私はとっさにその女の首に引っかかっている鍵を引っ張った。 その女の鍵がとれる。女は絶叫して、私に襲い掛かってきた。 よろめいて壁にぶつかると、その壁が開き後ろにひっくり返ってしまった。 女も後を追ってくる、私は怖くて女の人を蹴り飛ばしてしまう。 「大丈夫ですか?!」 私は慌てて聞くも、女はすぐに起き上がり襲い掛かってくる。 女が私を掴みそうになった瞬間にドアがしまり、女の手だけが私の空間に残され その手は、血を流すわけでもなく空気に溶けるように消えていった。 ドアが閉まった瞬間に声も聞こえなくなり、 薄暗いそこは蝋燭の明かりでかろうじて部屋を照らしているようだ。 何をしても、さっきあいたドアは開かなかった。 というよりそれはどう見ても壁にしか見えない。 しかたなく私は、何かないか部屋の中を見渡す。 ふと、さっきとっさに獲ってしまった女の人の鍵を見た。 三桁の数字が書いてある。 キー番号? 受付け嬢の言っていたキー番号ってこれのことかな? そこで初めて、自分の首のワッカに鍵が着いていることに気が付く。 −ここでおしまい 後書き)) これは3月2日に見た夢です。 本当は 学校で山田のほかにもう一人女の子がいたり 警官に誕生日で占いをしてもらったり この後、魔女の館が実は体感バーチャルゲーム(?)って事に気が付いたり したんですが、よく覚えてないのでカットしましたー。 実は山田へ送ったメール内容は 「殺される、助けに来て。」 お母さんへ送ったメール内容は 「親孝行できなくてごめんなさい、いままでありがとう」 だったんですが、意味が全然わからないのでカットしましたー。 最後まで読んでくれた人ありがとうございました。 |